Original work
旭山動物園のエゾシカ担当の飼育係の人は、狩猟の免許も持っている。
この冬、郊外のある場所で増えすぎたエゾシカを減らそうと、猟師さんたちと鹿討に行った。
「で、どのくらい仕留めたんですか?」の問いに、「200頭くらい(!)です。」だって。1日目は、70頭くらい仕留めたそうだ。「もう、とにかく撃てば当たるくらいでした。」
仕留められたのが200頭、、、という事は、どれだけ鹿がいるかが想像できようというもの。
その200頭の鹿の肉は、ペットフードになるそうな。もったいない。でも、少し前なら捨てるしかなかったことを考えると、少しはましなのかな、、、?スーパーなどに置かれるには、いろいろと弊害があり、今のところはまだできないらしい。うまくいかないもんですね。
ペットフードに使われるのは、最近犬などにアレルギーが増え、(ほんとなんですよ。)鹿肉で改善されているからという。
そりゃそうだ。自然で育った鹿の肉は、化学物質無添加だ。(犬のアレルギーがそれで改善されるなら、人だって、、、と思うが。)
最近じわじわとその範囲を広げている鹿達。鹿によって、森が瀕死の状態になっている。
動物園の周りの森にやって来るのも、時間の問題だそうです。
一時は絶滅しそうになったエゾシカ。今度は増えすぎて問題。どっちも人が関係しているというのは、何とも言えません。
それはそうと、松浦武四郎の記述の中に、草原だと思ったら鹿だったというのがある。昔はそれだけの鹿を養っていける森林があったんだなあ、、、。その頃の北海道を見てみたい。