2011年3月11日金曜日

明治の人

Design for London Portfolio

図書館で何気に借りてきた本。
明治時代、鎖国中だったチベットに、一人でヒマラヤ山脈を超えて侵入し、シナの僧侶ということにして、ラサに住んだという日本人の手記。
明治時代なんて、今のように完全装備で山登りするとは、わけが違うと思うけど、、、。
氷の浮いている川を、足に油を塗って渡ったとか、雪深い道をこいで行ったなんてことも書いてある。
そのうえ、寒い中、景色が素晴らしいなどと言って、歌なんかも読んじゃったりして。
昔の人って、すごいですねえ。

しかも、この人、冒険家というわけじゃなく、日本でお坊さんをやってるうちに、チベット仏教に興味を持ち、それを極めるために行ったという。
初めてチベットに入った日本人らしい。

ラサで暮らすうちに、医者としても名を馳せ、ダライラマ13世にも接見したけれど、日本人ということがバレそうになり、なんとかチベットを脱出しました。
日本で手記を出したとき、ホントの話だと思わなかった人も多くいたらしいけど、今の登山家などが同じ道を通ってみたら、書いてあるとおりだったそうだ。
彼は、その後鎖国がとけたチベットに、もう1回行ってます。

なんでしょうね、このパワー。もう,すごい精神力と体力としか言いようがない。
寒くて雪かきがいやだなんて言ってる現代人は、ただあきれ感心するしかないのでした。
                  

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