2012年3月25日日曜日

飯館村の話

Original Work/利尻富士

原発事故から1年以上経ちましたが、日本は戦前と何ら変わってないんじゃないかと常々感じる日々です。
、、、という話をするのも、今日、飯館村の長谷川健一さんという人の話を聞いて来たから。
やっぱり現地の人の話は、報道されない情報も(実はこっちが重要)わかり、いろんな意味で迫力ありますね。もう何も言えない。

長谷川さんは、酪農家。事故当時は牧草地で作業中でした。地震のあったときは、地面が海のように波打ったそうな。
原発事故の後、酪農家は悲惨な選択を迫られることになるけれど、そんななか、彼は自ら情報を集め、村民や村長に働きかけ、厳しい状況の中でも最善の対策をとっていく。

長谷川さんは事故の起こる前は、原発についてほとんど何も知らず、政府や東電は事故の対策を考えていると信じていたそうだ。
それにも関わらず、彼のすごいところは、一旦事がおきた時、自ら考え判断し、行動していくところですね。政府や学者の言う事を鵜呑みにせず、自分で確かめた。

報道陣が村に来たときは、自分の家に呼び、情報を集めたり、牛乳の汚染量を自分たちで調べ、牛の処分を止めさせたり、仮設住宅に移動する際も自分で調べて、部落の人たちを一カ所に集めるようにした。その他にも、いろいろとやりました。
彼が言うには、「行政に何かをさせるには、お願いしたらダメだ。命令せねば動かん。」そうだ。

彼は今、仮設住宅から、村に通って見回りをしている。
行政や東電にも問題はあるけれど、どう考え行動するかによって、状況はだいぶ違ってくる、、、と感じたのでした。


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