2010年5月28日金曜日

日本の美

Original Design

気づいてみれば、このブログも2週間もさぼってました。
ここんとこ、気持ちに余裕がなくて、、、。

その原因の一つに、毎年、年1回やっている、大学での講義の準備。先日終わりましたけどね。(だから、こうやってブログも書ける。)
母校で、「日本の美」について、講義するのだが、相手が留学中のアメリカ人の学生。ということは、英語で講義をしなければならず、、、これまた、えらいプレッシャーでございます。

ところで、日本の美とは何か、、、?
いやぁ〜、調べれば調べるほど、深くて広い。
やればやるほど、収拾がつかなくなってしまいます。90分で、さわりだけでも、、、なんてとんでもない。
絵一つとっても、派手なのあり、地味なのあり、何もない空間美から、これでもかというくらい埋め尽くしたもの、、、いろいろ。

つくづく、日本という国、日本人はユニークだなあと感じます。
友人が、「個性的になんてならなくていい。日本人だっていうだけで、十分個性的。」と言っていたけど、ほんとにそのとおり。

特に、海外からの文化を、抵抗なく、時にはどん欲に取り入れ、平然としているのがすごい。
(そういや、黒船が来たあと、あっという間に自分たちで蒸気船を造りましたね。)

NYに住んでいた頃、ラテン系の人たちは、毎日毎日ラテン音楽だけを聴いていたし、中国系は、チャイニーズミュージック、白人の若者はロックと、それはそれはもうわかりやすいくらいに、アパートから聞こえてくる音楽で、だいたいどんな人が住んでいるのかが、わかったもんだ。
日本人は、時には、ジャズ、時にはロック、時には歌謡曲と、人によっても気分によっても聴く音楽が違う。
もう、なんでもあり。

とはいえ、取り入れたものを日本独自のものにしてしまうのも、日本人。
ヨーロッパから仕入れたコートレットという食べ物を、カツ丼にするなんざ、なかなかできることじゃありません。

何でも吸収してしまう柔軟さと、その底の方では自分独自のものを譲らない頑固さを合わせ持つのが日本人。
こんな国、他にないと思う。


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